事八日

 二月八日は「事八日(ことようか)」です。正月行事が終わって日常生活に戻り、農作業を始める日とされています。この日に行われる伝統的風習の一つに針供養があります。古くなった針に感謝の意を込め、柔らかいものに刺して供養するものです。針以外にも刃物や人形などを供養する風習もありますが、これらはみな物を大切にするという意識が根底にあります。まさに「物は生きている」です。