少子化が進み、毎年約450もの学校が廃校に至っています。しかしその7割以上が新たな施設に転用されています。宿泊所やグランピング施設、社会教育施設や交流施設、事業所や研究所、レストランや工場など様々な物に再利用されています。高知県室戸市では2018年「むろと廃校水族館」がオープンしました。一昨年は50万人以上の来訪者を数えるほどです。文科省では「廃校プロジェクト」と銘打って、廃校を使いたい事業者への情報発信やマッチングを行っています。素晴らしいことです。
 群馬県に本社を置く「相模屋食料」は2000年には23億円だった売上げが、2024年3月には400億円に達する見込みの急成長企業です。驚くのは斜陽と言われ、ここ15年で製造施設が約40%減少した豆腐メーカーである点です。「ザクとうふ」「ウニのようなビヨンド豆腐」「ひとり鍋シリーズ」など、ヒット作品を次々とだし、地方の破綻した中小豆腐メーカーをM&Aでグループに入れ、迅速に復活させていくことで達成しています。このことは苦境に立たされている業界でも、工夫次第で輝くことができることを証明しています。
 2005年に立ち姿が人間のようだと大ブームを呼んだ、千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太」も今年7月5日で21歳を迎えました。国内最高齢で人間では90歳ほどに当たる高齢となり、2019年ごろを最後に立つこともなくなりました。子孫は70頭を超え、国内各地の動物園にいます。レッサーパンダの平均寿命は15歳と言われます。風太はかなりの高齢となり、最近は白内障で右目の視力がなくなり、歯槽膿漏で歯も失っています。暑さに弱いため、今月より展示を休止して涼しい部屋で過ごしています。
 先日ある方の講話を聴いて少し目からうろこだったので綴ります。「薬漬け」と効くと、高齢者に過剰な薬を処方し、飲み切れずに大量廃棄するといったイメージでした。ゆえに医者は収入もそれなりだと感じていました。しかしその講話では、今は薬や手術の効果が高く、また治癒率も高いため、言葉は悪いですが、内科や外科は儲からない。儲かるのは心療内科だという話でした。なるほどと感じました。精神的疾患という現代病にはカウンセリングと投薬がセットです。しかも様々なケースがあり、精神的に強くない人が増えている現状では、社会人の躁うつ病だけではなく、マタニティーブルーや産後鬱、子供のADHDなど多方面に広がっています。円熟した先進諸国では、食べることで精いっぱいな発展途上国とは異なる病気が蔓延しています。豊かになることが必ずしも幸せにつながるわけではないのでしょうか。
 言っても仕方のないことを嘆くことが「愚痴」です。私はスポーツでついつい「愚痴」を言ってしまいます。所謂「たられば」です。仕事でも時々遣い反省します。言うだけ無駄なのに飛び出してしまう。皆さんもそのような経験がおありだと思います。このような時は物事をプラスに考えることで心が軽くなります。心の状態が否定的ではストレスがたまり、精神的にも肉体的にも良くないですからね。「すべて良し」と受け止め、明るく、朗らかに、そして喜びや希望を見出すように心を切り替えましょう。
 クラウドファンディングといえば、具体的なもの買う導入型が思い浮かぶかもしれませんが、最近注目されているのは株式投資型です。ここ5年で4倍以上になっています。未上場か否かにより資金調達の上限額が規制されていますが、24年度をめどに5倍に変更し、かつ個人投資家の上限も大幅に変える方針です。一長一短あるでしょうが、個人投資家の底上げは必須ですので、現在の50万という枠を変えることには大いに賛成です。
 4回目は中国EVに名乗り出た、スマートフォン世界大手である小米(シャオミ)をとりあげます。初めて発売した電気自動車が好調で、衝撃的な価格設定もあり、すでに10万台を超える予約があったと発表しました。過去最高のヒットになりそうです。その理由はコストパフォーマンスの高さにあり、航続距離の長さ、時速100㎞までの時間の速さ、そして価格です。いずれも最大手のテスラを上回り、特に価格は最高モデルで半値以下、通常車種でも3万元(日本円で70万以上)安いのです。この破壊的な価格が小米ファンの心をわしづかみにしたといっても過言ではありません。ただ中国EV全体を見ると赤字企業が多く、撤退する企業も多いのが現状です。今後の展開がどうなるのか見ものです。
 「隣の芝生は青い」という諺のように、他人の物は良く見えるようですが、『ないものねだり』をしても詮無き事で、かえって目の前の幸せを見過ごしてしまう可能性もあります。外側ばかり見ずに、内側つまり内面をもう少し注意して見ると、違った風景が見えてくると考えます。人は同じものを見ていても、どう捉えるかで行動や心が変わりますから、外側より内側を見入る姿勢が大切だと考えます。
 ものづくりと体験型の観光を組み合わせた「クラフトツーリズム」が全国各地に拡大中です。製造現場を五感で感じられる魅力があり、地場産業の産地全体で取り組むケースが多いようです。例えば長崎県波佐見町では波佐見焼の製造元を見て回る「波佐見焼の舞台裏」を開催しました。また眼鏡製造で有名な鯖江市はメガネの総合イベント「めがねフェス」を過去10回開催しています。燕三条市では「燕三条工場の祭典」を開催し、4日間で3万人が参加しました。このクラフトツーリズムの動きは今後も広がりが見込まれ、とても楽しみです。
 以前よりもずっと身近になってきた「ハザードマップ」ですが、8種類あることはご存じですか?国土交通省のパンフレットに記載されているものとして、洪水、内水、高潮、火山、津波、土砂災害、ため池、震度被害があります。このほかにも各地域によって、災害時の道路交通状況や各地域に特有の災害を示したものもあります。新潟県では「雪崩危険個所マップ」が公開されています。災害時に身の安全を図るためにも、自分の住む地域や学校等のある地域の状況をハザードマップにて確認しておくことが肝要です。

さらに表示する