以前も綴りましたが、最近は核家族化や共働き、子供たちの習い事などの理由から、家族でも時間が合わず一人で食事をする「孤食」が増えています。これは心身への影響が懸念されており、その対策として農林水産省は「共食」を推進しています。共食の機会が多い人はストレスが少ない、健康だと感じるなどの結果が出ています。食事は心を充実させる時間でもあるので、改めて意識し、食事をより美味しく取るべきですね。
12月の街を彩るポインセチアはクリスマスの象徴として知られています。メキシコや中南米が原産で、我が国には明治時代に輸入されました。クリスマスのシンボルとされる理由はその色彩にあります。赤や白などに色づいた部分は、花ではなく苞(ほう)と呼ばれる花を包んでいる葉です。花言葉は「祝福する 幸運を祈る」などで、特に赤色のものは「私の心は燃えている」とされています。個人的にあまり花には興味がないのですが、この時期のポインセチアには心が惹かれます。
12月8日は仏教の開祖釈迦が悟りを開いたとされ、法要が行われます。この他に2月15日の涅槃会(釈迦が亡くなった日)と4月8日の灌仏会(釈迦の誕生日)の三つを仏教の三大年中行事としています。釈迦は王族の氏をした生まれ、何不自由のない生活をしていましたが、人間の直面する老いや病、死といった現実を見て王位を捨てて修道者の道を歩んで悟りを開いた人です。私たちにも様々な年中行事や記念日があります。先人の思いが詰まったものも少なくありませんので、想いを馳せる良い機会としては如何でしょう。
シリーズ4回目はマイナーかもしれませんが、時代劇を中心に活躍し、2021年に84歳で亡くなった平田弘史氏の実弟であるとみ新蔵氏を取り上げます。現在79歳になりますが、「コミック乱」に剣術漫画を不定期に連載しています。剣術に造詣が深い稀有な漫画家で、個人的には「子連れ狼」で有名な故小島剛夕氏や森秀樹氏などと並ぶ、時代劇を代表する漫画家だと認識しています。この兄弟の作品は細に入り微に入り、本当に丁寧な画風で、画の上手さだけではなく臨場感にあふれるコマ割りなどに感銘します。彼の作品はなかなか入手しずらいようですが、かなり所蔵しています。
12月6日は父の誕生日であり、6日は命日でもあります。昭和6年生まれですので、生きていれば92歳です。私が36歳になる年で63歳で亡くなりましたので、すでに父親より1年以上長く生きています。19歳で親元を離れ上京し、遠距離ということもあり、年に1回も会っていませんでした。故に大人になってからの父との思い出は少ないです。もっと色々な大人の話し合いをしたかったと思っています。父はよく夢に登場しますが、夢の中の父は自分よりかなり若いのはそのせいかもしれませんね。
忘年会シーズンの真っただ中ですが、宴席を締める際にこの言葉でよく切り出します。この言葉は宴席で一番盛り上がっている状態を指し、「せっかく盛り上がっているところですが」という意味です。漢字で書くと「宴も酣」となります。「酣」は日本酒の発酵の過程で醪(もろみ)が泡をブクブクと発生させ湧いていく最高潮の様子を指し、行事が最も盛んである状態であることを示しています。普段何気なく使っている言葉ですが、深い意味があることを最近知ったので、綴らせていただきました。
今年はロータリークラブ会長のため、例年より忘年会の数が多いです。仕事等の関係で結構お断りしているのですが、それでも10回以上になります。つい飲み過ぎてしまうので要注意です。若い頃と異なり、飲み過ぎは次の日に大きく影響するようになりましたし、何といっても体力が続きません。運動体力と比例しないのが残念です。まあ今年がピークでしょうから、何とか乗り切りたいです…。
埼玉県行田市のB級グルメに「ゼリーフライ」があります。これはおからやジャガイモをベースに、ニンジンやネギなどを加えて、楕円に近い形に整え、油で素揚げしてソースで味付けした料理です。小判に似ていることもあり、「銭フライ」と呼ばれていたのが変化して「ゼリーフライ」の定着したそうです。言葉だけではなかなかわからないものですが、様々な郷土料理があることを改めて認識しました。
全国に多数ある火を用いる祭りの中でも、特にインパクトがあるのが青森市で行われる「照法寺の火祭り」です。「津軽火生三昧」という法要を行う寺院で、一連の修法で煩悩を焼き払い世界平和や家族安全を祈るのです。しめ縄を張った決壊の中に四人の行者が入り、「松明(たいまつ)の行」「鉄鍬(てっか)の行」「熱釜(かま)の行」「火渡りの行」と行います。危険で壮絶なものです。テレビでもよく取り上げられますが、見ているだけで火傷をしたような気持ちになります。まさに山伏の荒行です。
今年は能登半島地震で1年が始まりましたが、インフラの老朽化が被害拡大の一因となっています。国交省の調べによると、寿命のめどとされる建設後50年以上経過した施設が、2020年3月時点で道路橋で約30%、トンネルで約22%、港湾施設で約21%でした。これが2040年にはそれぞれ、約75%、約53%、約66%と加速度的に老朽化が進むそうです。問題なのは点検で修繕が必要と診断されても、市町村管理物件では予算の問題で未着手が相当な割合になるということです。また予算を回したくても社会保障費の増大が重くのしかかり、インフラに回す資金が不足しているのが実情です。地震大国で待ったなしの状況をどう改善していくか、政府や地方自治体の責任は重いです。