NPS塾長、横山英樹によるブログです。
新聞で閉山期に富士山に登る人が少なくとも年1万人以上いると発表されました。閉山期には入口に高さ数メートルのバリケードが設置され、「〈警告〉通行禁止!!」の看板があるにもかかわらず、登山者らは目もくれず近くの脇道を通って登山道に入り、山頂へ向かうそうです。特に閉山期に入った9月11日から月末までの登山者が最も多く、彼らは開山期の混雑の回避するためと言いますが、閉山期の遭難確率は開山期の倍以上です。遭難や事故のリスクを考えないのでしょうか。また行政の対応は…。To be continued
「測量の日」は社会における測量の重要性を啓発するために平成元年に当時の建設省によって制定されたものです。この日付は測量の基準などを定めて測量法の公布日である昭和24年6月3日に由来しています。測量は地図やハザードマップの作製、災害時の被害調査など位置や地形に関する情報が必要な分野では不可欠で、この技術がなければ正確な地図作りも、安全な街つくりや災害への備え、円滑な土地の売買も困難になります。伊能忠敬より始まった測量は、技術の発展とともにより身近なものになっています。
2回目は『長万部』です。「おしゃまんべ」と呼びます。まず読めませんね。難しすぎます。アイヌ語で「カレイ(魚)のたくさん捕れる河口」も意味です。札幌から電車で2時間ほどかかり、内浦湾に面した町です。人口5000人ほどです。東京理科大長万部キャンパスがあるため、18-19歳の学生が多くいますが、街全体ではここ50年で人口が3分の1に激減しています。小学校の閉校や駅の廃止などが相次ぎ、過疎化が進んでいます。札幌と函館間にあるので何度か車で通ったことがありますが、立ち寄ったことはありません。
難しい漢字ですが、私の故郷である北海道にはアイヌ語を漢字にあてた難解な読み方をする地名が数多くあります。道産子には何の違和感なく読めますが、道外の方にはまず読めないでしょう。初回は『倶知安』です。「くっちゃん」と呼びます。ここ数年で地価が最も上昇した町の一つです。スキーヤーにとっては垂涎であるパウダースノーで有名なニセコアンヌプリのふもとにある街です。人口15000人ほどで、札幌から91km、千歳空港から102kmに位置します。40年以上会っていませんが、いとこが一人住んでいます。ニセコ人気で外国人が多く訪れているため、最近多くのホテルが建設され賑わっていますが、少子高齢化が進んでいます。
日本語では『中年の危機』です。中年期特有の心理的危機、また中高年が陥る鬱病や不安障害を指します。中年期は働き盛り、熟年で人生の最盛期のはずですが、心理学では大多数の大人が経験する人生の一つの段階とされています。加齢による身体的変化や、年齢的に子離れを伴う家族ライフスタイルの変化などにより、人生前半期には獲得的・上昇的変化が中年期には喪失・下降的変化として体験され、これが要因になっているとされます。個人的には一切無縁でしたので、何とも言えませんが、振り返ると筋トレを始めた時期と会社起業やPTA役員、倫理法人会やRCなど様々な社外活動に忙殺されていた時期と重なるため、そのような感情が入る隙間がなかったのだと思います。先日たまたま昔の手帳や日記を見たら、今では絶対できないと感じるほどの多忙な毎日でしたので…。でもそれが楽しかったのでしょう…。大変だったという思い出はありませんので。
楝(おうち)とはセンダン科の落葉髙木「センダン(栴檀)」の古名です。静岡以南の温暖地域に自生し、5~6月頃に小さな花を咲かせます。その花の淡き青みのある紫色を「楝色」と言います。平安時代には端午の節句の頃に咲くことから、邪気を祓う植物として飾られ足り、装束にもその色を用いています。繊細で優美な色青の「楝色」は日本の歴史や文化の中で大切にされてきた色の一つです。
東南アジア最大の人口国インドネシアの通貨であるルピアが歴史的な下落となっています。1990年代後半のアジア通貨危機に付けた1ドル=1万6800ルピアを1月に割り込み、4月には1万7000ルピア台で推移しています。世界4位、約2億9000万人の人口を擁するインドネシア経済は、国内総生産の約5割を家計消費が占める内需主導型ですが、輸入超過の状況にあるため通貨安は逆風になります。この背景には現政権の放漫財政とガバナンス不在、また中東危機が追い打ちをかけているようです。2024年10月に就任したプラボウ大統領による約8000万人を対象とする無償給食には巨額の予算が投じられています。このような財政規律を無視する政策がルピア安につながっています。ASEAN諸国の雄であるインドネシアの状況が早期に好転することを期待します。
アメリカ・イスラエルとイランの戦争によるホルムズ海峡の緊張は、我が国のエネルギー安全保障が抱えてきた構造的な脆弱性を浮き彫りにしたと感じています。特に原油は9割以上を中東に依存しています。つまりホルムズ海峡を通過しなければならないのです。この理由には①製油所の構造制約:日本の製油所が中東産の中重質原油を前提に設計されている ②経済合理性:輸送距離、供給量、契約の安定性で中東が優位に立っている ③エネルギー政策の優先順位:脱炭素や電力の安定供給が重視され、原油調達構造の転換は後回しにされている があります。LNGが豪、米、マレーシアなどに分散されているのとは対照的ですが、海上輸送に依存するため、原油同様のシーレーンリスクは残ります。早期の供給網構築が望まれます。
珊瑚はイソギンチャクやクラゲと同じ仲間の刺胞動物で、種類は大きく分けると、長い年月をかけてサンゴ礁を形成する「造礁珊瑚」と、深海に生息して固い骨格を発達させた「宝石珊瑚」です。後者は古くから装飾品として用いられ、特に赤いものが貴重とされました。我が国では江戸時代になって初めて宝石珊瑚が発見され、珊瑚漁が盛んになりました。珊瑚は「産後」との語呂合わせから、健やかな赤ちゃんの誕生を願う女性のお守りとしても知られています。昨今の温暖化の影響で東京湾沖にサンゴ礁が繁殖しています。以前ではありえないことです。15年ほど前までダイビングを楽しんでいたころは、サンゴ礁を見ることが最大の楽しみでした。また潜りたいなあ…。
『論語』季氏篇にある言葉で、友人の中でも高裁に値する人の特徴を三つに絞って説明しています。①正しいと思うことを直言する正直な人 ②思いやりがあって誠実な人 ③博識な人 です。①が難しいですね。互いの関係を気にするため、なかなか直言できないのが現状です。②も私利私欲を交えずに対処しなければなりません。③は本人の努力次第というところでしょうか。いずれにせよ益者三友に該当する友人を持ちたいとともに、自分もそうなれるよう努めねばならないと感じます。
3つ目は「例外を許さない」です。ゲンキーは不動産デベロッパーを介さず、自社で店舗開発を手掛けています。自前にこだわるのは「立地の標準化」と「不動産費の圧縮化」にあります。用地だけではなく、商圏人口、客層、駐車台数、渋滞の有無、右折・左折でも駐車場に入れるか等、候補地の選定には例外を認めず厳しい条件で決定しています。この条件下で現在福井、石川、愛知、滋賀の5県で計500店を展開しています。「近所で生活費が節約できる店」と店内壁面に掲示しているコンセプトに共感して、多くの顧客が通うのでしょう。
ゲンキーはマイナスギャップをなくすことに力を入れ、顧客の期待を高めすぎず、誠実に臨んでいます。例えば粗利益の高いPB(プライベートブランド)の開発に力を入れていますが、宣伝文句は書かず商品名しか載せていません。量を増やしても書かない。また値上げをする場合は事前に告知する。顧客に誠実でありたいという姿勢を徹底しています。また利用者のペルソナ(ターゲット層の中から典型的な一人の人物を描いたもの)に「田中ケイ子」さんを設定し、会議室や商談室にケイ子さんのポスターを張って、この人物にとって利用しやすい品ぞろえ、売り場を目指しています。このように常に顧客を意識した製品の提供に努めることで、例えばPB商品である卵サンドを99円、焼鮭のおにぎりを99円、緑茶を48円の3点を購入しても、合計で税別246円です。驚くべき安さです。では3つ目は…。To be continued.
業界では後発ながら、快走を続けるゲンキーはここ10年で、店舗数は5倍の500店舗、売上高も5倍の2500億円に迫っています。これを可能にした『低酸素経営』には3つの掟があります。一つは「見切り発車しない」です。仮説を立て、準備期間を経ていろいろと実験をする。3店で試した後、10店に増やして経過観察する。仮説と検証を欠かさず、その結果を受けてから、全店でも導入する。したがってゲンキーの店舗は全て同じ店舗面積、品揃え、値段です。二つ目は「顧客の期待をあおらない」です。それは…。To be continued.
低酸素経営とは、あたかもアスリートが低酸素な環境下でトレーニングし、過酷な状況への適応力を高めていくように、ゲンキーもチェーストア理論に基づく、商圏人口が少ない地域であっても儲かる仕組みを確立しました。数学的な徹底度で、店舗面積を300坪にそろえ、レイアウトや棚割り、店舗作業もすべて標準化しています。総菜や生鮮品を扱っても店内加工はなく、陳列のみ。全店でセルフレジを導入。チラシの配布なし。ここまでで売上高販管費率は業界最低水準の15%台です。さらに生鮮品を加工する工場、店舗開発部隊、物流センター、倉庫も自前と、徹底した運営効率とコストの抑制で利益を出しているのです。ではこれを進める3つのおきてを綴ります。To be continued.
商圏人口が少なく、経営が成り立たないと他者が撤退した地域にも出店し、利益をたたき出しているドラッグストア「ゲンキー」が取り組んでいるのが『低酸素経営』です。無駄を徹底的に省き、効率的な運営で利益を最大化する独自の経営哲学で、創業者である藤永社長が実践しています。この経営方針で過疎地でも儲かることを実証しています。一般的なドラッグストアが1店舗当たりの商圏人口を1万5000~2万人で設定していますが、ゲンキーは7000人です。それどころか人口2100人ほどの山間部の町、福井県池田町に出店して黒字化させています。次回以降『低酸素経営』について綴っていきます。少々お付き合いください。To be continued.
これは江戸庶民の生活から生まれた言葉と言われています。宵越しとは一夜を経ること、つまり次の日まで持ち越すことです。その日一日生活するだけのお金があれば十分という江戸っ子の潔い気性が感じられます。当時は現在の集合住宅である長屋に住む人がほとんどでした。長屋は木造でいったん火事になると隣近所に燃え移りました。火災が多かった当時は資産をため込んでも持って逃げられない事情もあり、このような考えが定着したようです。昔のこととはいえ、面白い考え方と言葉ですね。
外国人が日本に来て驚くことの一つに「タクシーの自動ドア」があります。自動ドアが普及したのは1964年の東京オリンピックでした。それ以前は運転手がサービスの一環として、車を降りてドアの開け閉めをしていましたが、結構な重労働であったため、これを改善するために導入されたものです。確かに外国では自分で開け閉めするしかありません。日本固有の『おもてなし』なのでしょう。また業務効率化にも寄与している点もあり、お客様にも働く人にも有益だと言えます。
前もって決まっていた予も定を直前にキャンセルすることを言いますが、これは『土壇場』と『キャンセル』を組み合わせた造語です。『土壇場』とは主に江戸時代に罪人の処刑などを行うために築かれた土の壇のことで、絶体絶命の局面を指します。このことから何かを行う最期の瞬間や決断を迫られた状況を意味するようになりました。似たような言葉に「崖っぷち」「土俵際」がありますが、いずれもギリギリので切羽詰まった状態を意味します。突然の不可避な用事が入ることもあるでしょうが、他に迷惑をかけぬよう『ドタキャン』を避けるよう努力したいものです。
天照大御神が隠れた天岩戸など神話の舞台とされる神社が数多く存在する高千穂町では、11月中旬から2月初旬まで各集落の神楽宿と呼ばれる集会所や旅館などに、里ごとの氏神様をお招きして舞を奉納する神事「高千穂の夜神楽」が行われます。地元の伝統芸能として知られ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。神楽は全33番から構成され、期間中は五穀豊穣を願い、夜を通して演目を披露するので「夜神楽」と呼ばれています。神話の世界に浸れる貴重な祭りです。
製品やサービスの利用者であるユーザーが自らのニーズに基づき新しい発明や改良を行い、その成果が企業や社会のイノベーションとなる現象をいいます。具体例にマウンテンバイクやスノーボードがあります。まず前者は1970年代に米国の自転車愛好家が、山登りを楽しむために自ら改造し、太めのタイヤに付け替えたのが発祥とされます。後者はサーファーが「海の波ではなく、雪の上を滑ってみたい」と考え、独自のアレンジを加えたことで生まれました。このように先駆的なユーザーが自らのニーズを満たすために起こした行動やアイデアが未来につながるヒントになることがあります。本当にすごいことだと感じます。