塾長ブログ


NPS塾長、横山英樹によるブログです。


野分の季節

 夏の暑さが一段落すると「野分」の季節になります。野分は「のわけ」とも呼ばれ秋に吹く台風や暴風を指します。この言葉は秋の季語にもなっているほか、古くは源氏物語にも登場しています。夏の終わりを告げる自然現象の一つとして情緒的に受け止められますが、最近は地球温暖化の影響もあり、甚大な被害をもたらす自然界の脅威ともなっています。今日は室戸台風から91年となる日です。1934年に京阪神地方に甚大な被害をもたらしました。枕崎台風、伊勢湾台風と並んで「昭和三大台風」に数えられています。年々雨量も風の強さも過去最高を更新し続けています。十分な備えをしておきましょう。

正岡子規 後編

 彼は野球が日本に導入された最初の頃の熱心な選手の一人でした。1889年に喀血でやめるまで続けました。ポジションは捕手です。他のスポーツには全く無関心であったのに、野球だけには夢中になり、自身の幼名である「升(のぼる)」にちなんで、「野球(のぼーる)」という雅号を用いたこともありました。これはベースボールを野球と翻訳する4年前のことで、読み方こそ異なりますが、「野球」という表記を最初に用いた人物とされます。あくまで自身の雅号として使っていたものですが、日本初の野球小説を執筆したり、文学を通じて野球の普及に大きく貢献しました。その功績が評価され、2002年に野球殿堂入りを果たしています。愛媛県には野球好きの子規にちなんで、野球資料館「の・ボールミュージアム」があります。

正岡子規 前編

 今日は正岡子規の誕生日です。彼は1867年(慶応3年)に現在の愛媛県松山市に生まれ、日本の近代文学に多大な影響を与え、俳句を近代文学として確立した人物です。「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」はあまりにも有名です。本名は正岡常規で、「子規」とはホトトギスのことを指します。若くして結核を患い、血を吐いたことから、「鳴いて血を吐く」と言われるホトトギスと自分を重ね合わせ、ホトトギスの漢字表記の「子規」を自分の俳号としています。松山にいた夏目漱石とは親友でした。また従軍医師であった森鴎外には従軍記者として接し、さらには幼友達であった秋山真之(のちの日露戦争時の連合艦隊参謀)など、多くの時代の寵児たちと交友関係がありましたが、34歳という若さで亡くなっています。その彼と野球の関係とは…。To be continued.

置き配

 宅配ボックスや玄関前に荷物を届ける「置き配」の利用数が増えています。20年から「置き配指定サービス」を開始しているアマゾンでは配達物の80%以上を置き配で届けています。また物流大手のヤマトでも、ここ1年で2倍になっています。業界の人出不足が顕著になるなか、再配達率の減少やドライバーの負担を減らす施策は急務です。ゆえに国も対面の受け渡しが原則になっているルールの変更に向けて検討を始めています。個人的には置き配でも構わない派です。

 

新興国の再エネ

 グローバルサウス:新興・途上国における再生エネルギー採用が増えています。主な理由はコストにあり、EV価格の低下や再エネ技術を導入する際の初期費用の大幅な低減があります。トルコではEV販売台数が3倍となり欧州4位のEV市場に成長しています。ネパールでは24年の輸入自動車の70%がEVです。ベトナムでは国内EVメーカーの販売数が倍増するなど、国際エネルギー機関によると、24年にアジア、アフリカ、中南米の開発途上国でEV販売台数が60%増加しています。またモロッコでは風力発電を50%増量、インドでは再エネ発電が14%増加しています。環境保護の観点だけではなく、自国の経済政策や成長、また貿易政策とも深く関わっていますが、我が国のように何ら確たる手を打たないよりはましだと感じます。

コスモスの日

 今日はコスモスが開花する時期であるとともに、ホワイトデーからちょうど半年に当たることから、このように呼ばれています。この日は夫婦やカップルがコスモスを贈りあう特別な日とされ、互いに再度気持ちを伝えようという啓蒙の意味もあるそうです。コスモスは和名は「秋桜」と書きます。メキシコ原産の花で1887年(明治20年)に渡来したといわれています。花言葉の一つに「愛情」があります。早速妻にプレゼントしましたが、この日を全く知らず、説明してもあまり感動してくれませんでした…。残念!!

政治生命への固執

 イスラエルがガザでの停戦交渉の仲介役であるカタールに攻撃しました。国際法上、絶対に許されない行為ですが、ネタニヤフ首相は国内における批判をかわすために行ったという見方もあります。ハマスの攻撃を防げなかった責任を問われるだけではなく、彼は自身が抱える汚職疑惑をめぐる裁判で政治生命を失いかねないからというものです。政治生命では昨日綴った田久保伊東市長も、その政治生命に固執している一人でしょう。斎藤兵庫県知事しかり、歴代の多くの総理大臣しかり。政治的空白を招こうと、自身の政治生命の方が重要なのでしょうね。

大儀なき解散

 6月より、別の意味で伊東市を全国区にしてきた田久保市長が、議会の不信任決議に対抗して市議会を解散しました。自身の疑惑に対する確たる説明を拒否したうえでの行動は、多くの市民の離反を生んでいることでしょう。議会の解散権は地方自治法で定められた首長の権限ですが、この規定は政策で対立した際に、議会構成を変えるために行使することをなどを想定したもので、今回のような私的流用は個人的には許しがたいです。まさに「大儀なき解散」です。また市議会選挙に多くの税金を投入せざるえないことも非常に遺憾です。

 

道の駅

 週末や大型連休になると賑わいを見せるスポットの一つが道の駅です。1993年に全国103か所でスタートし、現在1200を超える道の駅があります。道の駅には三つの機能があります。無料で使用可能な駐車場・トイレなどの「休憩機能」、道路、観光、緊急医療などの「情報発信機能」、文化共用施設などの地域振興施設で地域と交流を図る「地域連携機能」です。さらに、温泉やホテル、テーマパーク、フードコートなど様々な工夫が取り入れられ、利用客の増加につながっています。最近では災害時の一時避難場所や警察、消防、自衛隊などの活動拠点として活用できる道の駅も登場しています。私も旅の最中には必ず寄ります。わくわく感があるのが好きです。

昔懐かしい漫画家たち その10

 10回目は前回綴った原哲夫氏が師と仰いだ『池上遼一』氏を取り上げます。1944年生まれの81歳ですが、昨年「トリリオンゲーム」で小学館漫画賞を受賞するなど執筆活動は衰えること知らず、まさに意気軒昂です。私が大好きな作品は「男組」で、主人公の「流全次郎」の活躍に、中高生であった私は次週が待ちきれない思いだったことを覚えています。彼の作品もコミック化されたものはほとんど持っています。

日経ビジネス

 日経BPが発行する「日経ビジネス」をもう20年以上購読しています。定期購読のため、毎週1冊自宅に送られてきます。すぐに読まないと次号が届くため、入浴や晩酌の際に読んでいます。9割方読みます。結構時間がかかりますが、もう習慣となっているので大変とは感じません。長期間旅行するときだけは数冊たまってしまい、急いで読む必要があるので大変ですが、個人的には旬な経済情報や内容が多いため、とても参考になっています。月刊誌で月一度送られてくる「日経トップリーダー」とともに自分の愛読書となってます。

総裁おろし

 時の総理大臣であっても、党内勢力によりその立場を下ろされ辞任するというパターンは、戦後も数多くありましたが、多少の違いはありますが、菅氏、岸田氏、石破氏と三人続いて梯子をはずされて孤立し、辞任を余儀なくされています。麻生派以外は解散したとはいえ派閥論理は残っています。この状況を国民がどのように見ているかを一顧だにしない政治家たちにはあきれてしまいます。選挙の時だけ、耳障りの良いことを言う政治家に若者たちの政治離れは加速するばかりです。わが身の当選第一で、低い投票率のことなど歯牙にもかけない姿勢に、この国の将来を真に憂います。

ソバーキュリアス

 「ソバーキュリアス」とはもともとお酒を飲める人や飲んでも問題ない人が、自分の意思であえて飲まない選択をするライフスタイルのことを指します。この言葉はお酒を飲んでいない、または酔っていない状態の「素面(しらふ)」を意味する「ソバー(Sober)」と「好奇心」を意味する「キュリアス(Curious)」を組み合わせた造語です。近年このライフスタイルは、特に若い世代の間で注目されており、飲み会ではノンアルコール飲料やソフトドリンクのみで楽しんだり、家では晩酌の回数を減らす人が増えているようです。この背景には健康意識の高まり、自由時間の確保、節約志向などが影響しているそうです。毎晩ほぼ晩酌をしている私には少し耳の痛い話です。

猫舌

 猫は熱い食べ物を食べようとしないことになぞられた言葉ですが、もともと肉食動物は捕獲した獲物の体温以上の食べ物は存在しないので、結果として猫であろうと犬であろうと、熱いものを食べるのは苦手です。ただ語源は江戸時代に愛玩用やネズミ捕りとして飼われた猫に、熱いものを食べさせようとしても食べられないという状況が広く知られたことから、この言葉が生まれたとされています。動物の中で唯一火を使って食べ物を調理して食べるように進化した人間以外は、すべて猫舌ということになりますね。

ブラインドボックス

 これは販売形式の一種です。実際に箱を開封してみるまで、どんな色や形のフィギュアが入っているのかわからない方式で、日本では「ガチャ」に通じますが、購買客にわくわく感を与えるようです。先日綴ったフィギアの「ラブブ」も同様で、それが人気だそうです。これらはTikTok(テイックトック)といったSNSの投稿がきっかけとなることが多く、気に入ったものをフィギアを専用ケースに入れて肩掛けカバンからつるして持ち歩くことが、若い女性では流行になっています。ただ中国ではこの販売形式に人民日報が批判する論評を掲載したことから、規制強化の観測も広まり、逆に東南アジアなど海外進出のきっかけにもなっているようです。

フィラメント電球

 今はLEDがほとんどで「ソケット用の電球」などを新たに使うところは少ないと思います。先日自宅のサウナ室の電気がつかないので、調べると電球内のフィラメントが切れていました。本当に久しぶりに見ました。LEDの方が40倍以上長持ちするようですが、なぜかわざわざLEDではないフィラメント式の電球を購入しました。古い人間ですね…。

代理婚活

 00年代から中国でおなじみになっているそうですが、現在でも上海中心部にある「人民広場」を訪れると、この暑さにもかかわらず親などが子供の結婚相手を探すべく、A4サイズの髪に性別や生年月日、身長・体重、勤務先、年収などが記載されています。外国人観光客などが物珍しさから訪れています。成婚率はかなり低いとのこと。しかし親たちにとっては強い危機感を持っているようです。中国だけではなく、韓国や日本、台湾でも婚姻数が減少し続けています。その結果少子化となり、今後に様々な問題が生じることにつながります。各国政府は色々な子育て支援を行っていますが、どれも成功していないのが現状です。

また一つ年を重ねる

 また一つ年を重ねました。このブログ上でも9回目、つまり9歳年を重ねたことになります。何度か綴っていますが、最近は加速度的に1年が経つのが早くなっています。50歳代よりも60歳代のほうがずっと早く感じています。それなりに充実した年月でしたので後悔はありませんが、今まで以上に健康に留意して、野球にボクシングに、そして筋トレに励むつもりです。ただ同学年の友人たちは、次々とサラリーマン人生を卒業しています。自分は会社経営をいつまで続けるかは未定ですが、必要とされる間は続けるつもりです。

武将に学ぶⅥ 立花宗茂

 現在の九州、柳川市を納めた武将「立花宗茂」は生涯一度も負けたことがない武将です。もともと大友宗麟の家臣で、3万の兵力の島津勢にわずか3000の兵で打ち破ったり、文禄の易では明の大将、李如松の4万8千の大軍を3000余で破っています。彼は率先垂範型の武将で、中小企業の経営者の模範タイプだと思います。幕末に書かれた『名将言行録』には、なぜそのように強いのかと聞かれた宗茂は、「相手のしようと思うことを先にやれば負けるはずはない」と答えています。関ヶ原の戦いでは西軍として戦い、いったんは徳川の旗本になりますが、その後柳川で再び大名となっています。西軍の大名で元の領地に復活したのは彼だけです。

グランピング

 グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語です。文字通り豪華なキャンプを意味し、自分で道具やテントを用意しなくても気軽に楽しむことができるキャンプスタイルの宿泊施設が増え、中にはお風呂やトイレ、エアコンなども用意されていて、初心者でも気軽に手軽に体験できます。2005年に英国で始まり、欧米で大人気となり、日本でも急速に浸透しています。非日常を手軽に味われうことができるので、若者を中心に流行しています。行ってみたいとも思うのですが妻が賛成せず、また私もどちらかと言えばホテルの方がよいので選択肢から外れてしまいます。保守的な高齢者化しているのかもしれませんね…。