話の聞き方

 身につけたい技能として、話の聞き方をあげます。

 授業では、どうしても集中して聞かせたい場合、筆記用具は置くよう指示します。しかし、その言葉の重要性が伝わっていないのか、なかなか自分の作業から離れてくれない生徒がちらほら。板書を写す場合は消されない限り、あとでも写せますが、言葉は発したその時を聞き逃すと永遠に消えてしまうものです。頷きながら聞いている生徒もいれば、聞いているようで上の空の生徒もおり、発問すると耳と頭の連動が出来ている、いないがはっきりします。

 これは持って生まれた才能ではなく、訓練や習慣にすることでいくらでも改善できると考えます。彼ら彼女らが社会人になって困ったり恥かしい思いをしなくても済むようにしてあげたい気持ちから、口すっぱく話の聴き方についてアドバイス(お説教)をします。

 保護者の方々と面談をする際も、お母様方の中にはすぐにメモ帳とペンをとりだして記録される方がいらっしゃいます。そういう時は特に気をつかって、話があちこちにとばないようにしていますが、この場合は話す技術の巧拙が問題ですね。わかりやすく伝えたいと思うとくどくなりかねませんし、なかなか難しい。授業も、ここは丁寧にと思うと生徒によっては退屈してしまいますし、相手の様子をよく観察して話し方説明のしかたを変えないといけません。

 ところで、聞き上手と思える方は皆さんの周りにどれくらいいらっしゃいますか。話し上手は100人いても、聞き上手と言われる方は1人いるかいないかではというのが、あっしーの感覚です。聞き上手になりたいと何度も思ってきましたが、これは人間としての器の大きさに絡むことなので、なかなか自分はなれません。残念。

 

                                              あっしー