負の連鎖と打開策

 悪いことが重なる場面。小さいことも大きいことも含めて、いくつ重なったら滅入ってきますか。若い時はある一定量までなら、意識的に心のリセットボタンを押してさらっと前向きにリスタートをきってきました。それ以上になると、リセットとはいきません。根本的な原因が自分に有るからです。その場合、ひとつひとつ丹念に原因を考え対策を講じなければ何も変っていきません。いつか状況は良くなるだろうなんて能天気に過ごしていられるうちは、余力も自信もあるので深刻になることはないのですが、心のダムがいっぱいになったと感じたら全力で解決を図りに掛かります。問題点がある程度解決できたら、こんどは読書タイムを要します。ものの考え方に関する本が多いですかね。感情をものすごく揺さぶられるものもいいです。とにかく悩んだことをその場限りのことにせず、永く記憶にとどめるためには、「読書」がいいです。数年経っても本のタイトルをみるだけで、その時の辛く苦しかった状況が蘇ってきます。さらに今の少しくらいの悩みなら、幸せに思うべきだと自分を鼓舞することにも繋がります。

 スポーツ選手はみな、なんらかのリセット方法を用いているようです。ずっと勝ち続けることもありませんし、いつも絶好調というわけにもいきません。いいことがあれば悪いこともあります。「禍福はあざなえる縄の如し」「人間万事塞翁が馬」なんて格言もあるくらいですから、人に生まれたら悩みはあってあたりまえのものと割り切るようにしています。

 そういえば薬師寺の住職さんが書いた本には「悩みのすべてにかかわっているのは人間関係である」とありました。仕事も私生活も人間関係を切り離すことはありませんものね。せっかくだから悩みも楽しもうと思います。

                                             あっしー