損して得取れ

 

「損して得取れ」

 

これは、先日タレントの指原莉乃さんが、

「コロナウイルスがどれだけ流行っても

保険がおりないので、

基本的にコンサートなどは

中止にできない」

 

と言ったのに対し、

 

高須クリニックの高須院長が言った言葉です。

 

 

「損は徳となって返ってきます。損して徳をとってください。」

 

 

この騒動自体には、

私はそこまで興味はないです。はい。

 

 

 

しかし、この「損して得取れ」という言葉ですが、

最初私は、

「今は一時的に損をするけれど、

あとで逆に得だったってことになるから

今は損しとけ」

という意味なんだと思っていました。

 

 

 

しかし、この損して得取れという言葉。

 

この「得」という漢字は、

しばしば「徳」という字が使われるのです。

 

 

「損して徳とれ」

 

これでは意味が大きく変わってきますよね。

 

 

徳とは、つまりは人徳、

言い換えれば信頼や承認のことになります。

 

損をしても、人徳がもらえる。

信頼してもらえる。

 

今は損しても、

一生懸命やっていれば

あとで必ず仕事が回ってくる。

 

 

最初と最後は結局同じなのですが、

この解釈の違いを

私は見過ごすことはできません。

 

 

だってそうでしょう?

イメージというか、根本的に違うじゃないですか。

 

「後で得するから今は我慢」

が「損して得とれ」

 

「今は損だが人徳をとれる」

が「損して徳とれ」

 

 

 

仕事柄、「徳」つまりは

「信頼」がとても大切という考えなので、

どうしても「得」より「徳」を取りたいと感じるのです。

 

 

昔、よく親父に言われましたよ。

 

「信頼を得るには長い時間がいるが、

失うのは一瞬なんだ。」

 

「でもその信頼は大切に守り続けろ。

本当に辛いとき、助けてくれるのは信頼だ」

 

 

 

先日他界した父ですが、

我が父親ながら良いこと言ってますね。

 

 

 

私達、塾の教師というのは

私企業ですから、当然「売上」を出さなければなりません。

 

しかしながら、お金儲けだけのための塾で

生徒が集まっている塾を私は見たことがありません。

(厳密にいえばあるのでしょうが、絶対うまくいってないです)

 

 

「得」ではなく「徳」をとって

初めて生徒や保護者様に「信頼」していただける仕事。

 

少し個人的な話をしますが、

私(髙橋)は、大学を卒業してから

まずディズニーランドのホテルに就職し、

1つ目の夢を叶えました。

 

その後、教員採用試験を受けて

合格し、2つ目の夢を叶えました。

 

が、この2つ目の夢は、叶いましたが

実際に学校の教壇には立ちませんでした。

 

合格を辞退したのです。

 

理由はいくつかありますが、

 

「徳」とれ みたいな仕事が存分に

できる環境ではないと感じたんです。

 

仕事の量もそうですが、

公務員という特性もあり、

良くも悪くも

「好き勝手に動く」ことが

できないのです。

 

それでも教育の道は通したかったので、

関東の大手の塾に転職したのです。

 

その後、NPSに転職し、今に至ります。

 

本当にこの仕事を選んでよかった!

今は毎日楽しいです。

きっと最後までこの職種だと思います。

 

夢を叶えるパワーというものを、今の生徒たちにも

教えていかなければ!

 

(髙橋は先日の夜 

ルーキーズを見て影響を受けてます)

 

高橋将