夏の夜の怖い話②

暑い夏を涼しくする怖い話シリーズ!

「北京の霊界行きバス」

 

1995年11月14日、ふたりの男が最終バスにむりやり乗ってきた。よく見ると、実際には男は3人いた。ふたりの男が3人目の長髪の男を支えるようにしていたのだ。3人目の長髪の男は清王朝時代風の古い服を着ていた。ほとんどの乗客が途中で降りてしまい、途中から乗ってきた3人の男たちと、若い男、そして老婆だけがバスに残った。すると、突然老婆が車内で若い男のことを泥棒だと言いがかりを付け始めた。そして次の停留所で降りて警察へ連れて行くと言い、若い男と無理やりバスから降りたのだ。

バスを降りると、老婆は若い男に、これはあんたを冥界行きのバスから降ろすための演技だったと説明した。さっきバスに乗ってきた3人には足がなかったのだという。老婆の話が本当のことなのかどうかはわからない。しかしバスは翌朝遠く離れたところから見つかり、車内には3人の死体があったという。それは、運転手、車掌、そして正体不明の長髪の男だったという。

大山