教育格差と受験:アメリカの判断とは

SATやACTのスコアが差別的であるとする訴訟を受けて、アメリカのカリフォルニア州の大学はテストのスコアを入学審査の一環として考慮しないことにしたそうです。SATとACTというのは学力テストのようなもので、アメリカの大学に出願する際に提出を求められます。ちなみに留学生だけに義務付けられるTOEFLなどの英語テストとは違って、すべてのアメリカの大学進学希望者を対象とした共通試験です。今回、大学や学部によってテスト要件を廃止することを選択したところもあれば、段階的に廃止することを選択したところもあります。

この理由として、テストには人種や富の偏りがあり、特定の経済的・民族的背景をもつ学生のスコアが平均的に低いため、入学への不公平な障壁となっているという点が主張されています。

日本に例えると、大学受験の際に受ける共通テストについて、受験生の家庭の裕福さや住んでいる地域の差によって、教育を受けられる環境が違うから不公平だ。だから共通テスト自体を撤廃しようという感じなのでしょうか?

教育格差とその連鎖は日本でも話題に挙がる話です。でもちょっと行きすぎな判断という印象を受けます。

大山