睡眠の習慣は産業革命でできた?②

 

この「二相睡眠」の習慣がなくなった大きな原因は、産業革命と考えられています。産業革命は、当時の人たちの仕事の効率と生産性の向上を追求した結果、生活リズムが大きく変わりだしたからです。当時のイギリスやアメリカでは早起きが推奨されるようになっていきました。

さらに電気照明の登場も大きく影響します。目から受け取る光によって、人間の体内時計は影響を受けるからです。

 

なぜ人類は「二相睡眠」をしていたのでしょう?それは当時の生活習慣を想像してみると分かる気がします。現代と違い、深夜は危険でした。家のつくりも現代とは比べ物にならず、雨漏り、家事、地震、害虫の侵入も多かったことでしょう。そんな危険性を回避するために、浅い睡眠を繰り返す習慣があったのだと思います。

一晩ぐっすり眠れる睡眠がとれる現代の生活に感謝ですね。

大山