高校・学習指導要領改訂②国語

前回に続いて高校の指導要領変更に関してのレポートです。今回は国語についてです。

 

国語は、かつてない規模で学習内容が変更されています。

今までの国語は「読む」ことが中心であって、古典に関しても「文法を学習」し、「内容を読み解く」ということがメインでした。

 

新指導要領では新しく「現代の国語」「言語文化」「古典探求」「論理国語」といった科目が新設され、より実用的な文章を学び、「書く」「話す」ということに圧倒的に多くの時間を割くように変更されています。

一方で、「古典」の学習時間は圧倒的に減少し、「古典A」や「古典B」といった科目は廃止されます。

 

この改訂の背景にあるのは、国語で学習してきた内容が、はたして実生活、社会に出たときにどれだけ役に立っているのかという問題です。

情報があふれる現代。多様な情報から、正しく、必要な情報を掴み、考える力。そして自分の考えを周りに伝える力。そして、言葉を使って協同して問題解決に取り組む力。そうした能力が求められています。

 

高校国語では、実際に教室でディスカッションしたり、文章を書いたり、意見を伝えたりといった言語活動の時間が多くなっていくでしょう。