つららの中の気泡の正体?

寒い日々が続いています。雪国では軒先や木の枝などにつららが垂れ下がるのを見ますが、よく見るとつららの中に気泡があります。実はこれは気泡ではないのです‼

気泡のように見えるのは、不純物が多く溶け込んだ溶液です。これがつららの氷の中に閉じ込められています。なんでこんなことが起きるかは、高校生の化学で「稀薄溶液の凝固点降下」を勉強するとわかります。簡単に言うと、純粋な水は0度で凍りますが、不純物が溶けると0度では凍らなくなってしまう現象があるんです。

だから、北極海の海水は0度より低いですし、真冬にさなぎになっている昆虫も凍ったりしないんですよ。

大山