鳥霊信仰

 我が国には多くの野鳥が生息しています。水辺から山の野鳥まで600種類を超えると言われています。古代の日本人にとって野鳥は信仰の対象でもあり、空を飛ぶ鳥を畏敬し神の使いととらえ、死者の霊魂を運ぶと考えられていました。さらに死者の霊魂は鳥となって大空を自由に飛翔すると信じられていました。『古事記』にはヤマトタケルが亡き後、白鳥となって飛び立ったという逸話があります。また『日本書紀』には仁徳天皇が誕生する際に産屋にミミズクが飛び込む話があり、これはミミズクが魂を運んできたことを表しているとされます。サッカーの日本代表ユニフォームに用いられている「八咫烏」は、日本神話に登場する導きの神として知られています。