24日に厚生省が発表した「自殺対策白書」によると、24年に自殺した人は2万320人で、前年より1517人減り、1978年の統計開始以降2番目に少なくなりましたが、一方、15歳から29歳の自殺者は3000人以上で高止まり状況です。大学生では21歳をピークに「進路に関する悩み」を理由とした自殺が多いことがわかっています。また小学生から高校生の自殺者数は529人と過去最多に上り、深刻な状況となっています。人は大なり小なり多くの悩みを持っています。自分で処理しきれない場合は、勇気を出して他者に相談しましょう。前途ある若者の自殺報道を聞くたびに胸が締め付けられます。
最近この馴染みのない概念が注目を集めているのをご存じでしょうか。プレコンとは「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」を指します。すでに英国やオーストラリアなどでは公的保健政策の一環として取り組みが進んでいます。日本では2018年居政府の方針に組み込まれており、さらに2025年5月には、こども家庭庁は5か年計画を策定し、性別を問わず、将来の妊娠や出産を見据えて性や健康に関する正しい知識を身に付けてもらい、生活習慣や受診行動を見直すことで、妊孕性(にんようせい)や健康全般を整えることを目的としています。妊孕性とは妊娠するための力を指します。深刻化する少子高齢化や低出生体重児の割合増加といった課題に対応すべく、政府は企業にもプレコン推進役を期待しています。
アメリカの損保会社の安全技師。ハインリッヒは労働災害の発生する確率を「ハインリッヒの法則」として発表しました。これは「1:29:300」の法則とも言われ、1件の重大な事故・災害の発生の背後には29件の軽微な事故・災害があり、その背景には300件の異常があるというものです。重大な災害には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の状況、いわつる「ヒヤリ、ハット」体験です。例えば自動車を運転していた際など、自分も含めてですが経験された方は少なくなはずです。小さい予兆を見逃さず、安全管理を心がけましょう。
彼ほど戦に愛された武将はいないかもしれません。ひらめきで行動する人物のようで、家臣に対して戦う理由を説明することは稀有だったといいます。幼少から禅の修行に励み、真理を追い求めた彼には家臣などとまとめる世間知が乏しかったのかもしれません。一族の中で反乱が起きた際に「仏門に帰る」と高野山に向かいました。家臣らの説得で事なきを得ましたが、戦国武将の中で自ら国主の座から去ったのは謙信だけです。1561年に北条氏の小田原城に迫りましたが、武田信玄が信濃に向かったという報を受けて、謙信は信玄は動かないと読み攻撃準備をしましたが、味方の武将に動揺が広がり引き返さざるえませんでした。歴史にifはありませんが、この時北条氏を攻め落としていたら、そのまま今川氏を攻め、織田信長の躍進はなかったでしょう。
「ファーストレデイ」は知っていますが、この言葉は勉強不足でした。先週女性首相の誕生により、パートナーである夫の山本氏が「ファーストジェントルマン」となりました。本人は電話取材で「あまりパートナーが目立たない方がいい。『ステルス旦那』としてサポートしたい」と答え、また「無理をしないよう食生活などについてサポートしていきたい」とも語ったそうです。素晴らしい考え方であると感じたと同時に、少し複雑な気持ちになりました。まだまだ男性中心の考え方から脱却できていない自分がいるようです。
股関節が他人より固いせいもあり、昔から『胡坐』をかくことができません。正座なら子供の頃にしていたので少しは出来ますが、すぐに足がしびれて痛くなってしまいます。したがって座敷での食事会は苦痛です。子供のように足を延ばすしかないからです。股関節はもとから固かったわけではありませんが、20代から30代後半まで運動をさぼっていたことが最大の要因です。筋トレを始めてからも柔軟運動は取り入れていなかったので、2,3年前に気づいて驚きました。禅宗のお寺で『只管打座』をしようと思ったことがありましたが、今の状態では限りなく難しいようです。
中国発の動画投稿アプリです。ひとたび見始めると目を離すのは難しいと言われています。アメリカではずいぶんと物議をかもしてきました。一時は超党派で成立した法律により、そのサービスを停止するところでしたが、9月25日にトランプ大統領が買収計画を承認する大統領令に署名したことで、事業継続は可能になりそうです。米国側が株式の8割とアルゴリズムの使用権を得るという決着です。「君子危うきに近寄らず」の私には決して縁のないものだと思っています。
22日に退職代行会社に違法報酬疑いで警視庁の捜索が入りました。昨今登場して、急速に利用が広がっている退職代行サービスですが、個人的な意見を言わせてもらうと、自分の一生に関わることでもある退職を、第三者に依頼することは理解しかねます。人それぞれに行動基準があり、それなりの理由があって代行会社に依頼するのは理解しますが、嫌なことから逃げ、お金を払って嫌なことを他に依頼する姿勢が垣間見えます。他者依存性を感じる昨今の一種の象徴と言えるのかもしれません。遺憾です。
これは能力や実力があるにもかかわらず、性別や人種などを理由に、組織内での昇進やキャリアアップを不当に阻害される見えない障壁を指す比喩表現です。一昨日高市早苗氏が憲政史上初めて女性初の首相に選出され、「ガラスの天井」が破られました。3度目の挑戦で総裁の座をつかんだ高市氏は、公明党の連立離脱という困難を自維連立で乗り切りました。G7で政権トップに女性が就くのは英国、カナダ、ドイツ、イタリアに次ぐ5番目です。女性の社会進出が当たり前となった昨今ですが、山積した政治課題にどう取り組み、どのような成果をあげられるかに着目したいです。
無収入工程が生じやすい業務に、「段取り」「運搬」「保管」「チェック」「管理」「会議」「報連相」「人材教育」を挙げています。最後の人材育成は意外ですが、業務を単純化することで教育の量を減らすことは可能であり、また報連相は業務の流れをシンプルにすることで時間短縮が可能となり、会議も権限の所在を見直すことでかなり削減できるという理論です。一人一人の社員の生産性を向させるという視点から考えると、大いに参考になる理論です。