カテゴリ:社長ブログ



 4月下旬から5月上旬の立夏迄に使われる時候の挨拶に「麗春の候」があります。麗春とはヒナゲシの事得あり、また虞美人草の異名としても有名です。個人的にはヒナゲシはアグネスチャンの歌を思い出し、虞美人草では中国最強の武将と言われる項羽の愛人「虞姫」が浮かびます。史記を読むと、項羽の前で足手まといになることを嫌って自殺した虞姫を「虞や、虞や」と嘆く項羽の姿が臨場感いっぱいに綴っています。また夏目漱石の初めて紙上で連載された作品の名前でもあるので、それも有名です。いろいろな名前がありますが、春のから初夏の情景を感じさせてくれる花です。
 先日般若心経を聴く機会があり、そこで何度も唱えていた「六根清浄」の意味が知りたくて調べてみました。六根とは人間の知覚である眼、耳、鼻、舌、身、意(心)のことで、視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚の五感に心を加えたものです。悟りを開くために執着を断ち、心を清らかな状態にしようと、不浄なものを見ない、聞かない、嗅がない、味わわない、触れない、感じないために俗世との接触を絶つことが、山ごもりなどを通じて行われたとあります。仏教は世界史や倫理社会で学んだ「八正道」くらいしか知りませんでしたので、初めて知りました。宗教の奥深さの一面を見た気がします。
 浅薄な私は牡丹と聞くと、つい花札を連想してしまいますが、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉の方がずっと有名です。ボタンはその豪奢な姿と芳ばしい香りから『百合の王』とも称されます。牡丹は奈良時代に中国より伝わり、平安時代には宮廷で鑑賞用に栽培され、工芸品の文様にも取り入れられています。特にダイリンの花が描かれた豪華絢爛な吉祥文様は幸福や繁栄の象徴として好まれ、多様なバリエーションが生み出され今日に至っています。
 初めて知りましたが、今日は「洗車の日」だそうです。一般社団法人自動車用品小売業協会が「洗車を行い愛車を艶を持ったクルマにしよう」との理念から、「4(ヨイ)・28(ツヤ)」と読む語呂合わせにより制定されました。時節はGWの始まりです。長期休暇を使って車で遠出をする方も少なくないと思います。ぜひ洗車して綺麗な車でお出かけください。
 自治体の地方創生プロジェクトに企業が寄付する「企業版ふるさと納税」が2027年まで延長されます。個人版とは異なり直接の経済的見返りは禁止されていますが、節税効果に加え地域社会との接点拡大につながるという利点もあります。ただ寄付額が個人の20分の1であり、実施したことのある企業は40%以下となっており、利用拡大に向けた課題は少なくないようです。もう少し節税効果を高くして、企業の資金を地域社会に還流させ、企業とステークホルダー(利害関係者)との関係を強め、地域再生を貢献させるといった狙いを実現させてほしいと感じます。
 桃の原産地は中国で「延命長寿」のシンボルとされています。中国の伝説では不老長寿の実とされる「仙桃」とされています。日本の神話でも鬼女を追い払う際に桃を投げたという記述もあります。このように桃は生気を宿る、邪気を払うというイメージがあり、桃太郎伝説につながったとの解釈もあるようです。日頃何気なく使っている物や食べ物には多くの人が携わり作り出されていますから、そうして人とのつながりや歴史、由来に思いを馳せるのも一興かと一興かと思います。
 カレーはー元々好物でしたがカロリーを気にして、ほとんど食すことはありませんでした。それが最近妻が美味しいからとセブンイレブンの「カレーパン」を勧めてきたので渋々食べてみました。確かにオーブンで軽く焼いて食べると、本当に美味しいです。カリッとした食感と適度な辛さがいいですね。カロリーが高いので避けていましたが、今は結構お気に入りで、ワインやビールのお供になっています。少し大袈裟ですが自分にとっては再発見です。
 社会人基礎力とは人が職場で様々な人と仕事をしていくために求められるものとして、経済産業省が2006年に提唱した概念です。「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の三つの能力で構成されており、「チームで働く力」はその要素として発信力・傾聴力・柔軟性・状況把握力・規律性・ストレスコントロール力を挙げています。ただ昨今の人間関係は複雑なため、これ以外に「周囲の人の美点を発見する能力」を付け加えて解決の糸口とすることが大切ともあります。いずれにせよ冷静に対処し、良好な人間関係を作ることが肝要ですね。
 田植えの時期になりました。今年は豊作を期待して、昨年来の米不足解消になればと感じます。ところで我が国には稲作に関する多くの祭りがあります。水口祭りは初めて苗代に水を引き、種もみをまく日に行われます。水口に酒を供えて神に豊作を祈ります。また御田植祭りは田植えの時期の代表的な祭りで、実際田んぼに入って代掻きや田植えを行いながら、農作業の無事や豊作を祈願します。このような伝統的な祭りは各地にたくさん残っています。継承問題もありますが、次代に引き継いでほしいと感じます。
 会長である元谷外志雄氏は1971年注文住宅会社の信金開発を創業し、その後ホテル、マンションなどに事業を拡大しました。一度も赤字を出さなかった秘訣を元谷会長は「アパホテル会員」のおかげだと言います。彼が第1号会員で現在は2000万人を超えています。たまったポイントに応じたキャッシュバック得点などがビジネス出張族の支持を得ています。この安定した会員基盤が同社の運営を支えています。さらに様々な自動化によるローコスト経営や、1秒チェックイン機やエクスプレスチェックアウトポストの導入により、客を待たさないことで満足度を高めています。「良いホテル=儲かるホテル」という考えのもと二人の子供と妻の4人で経営するアパグループは、今後もホテル業界の雄として成長していくと考えます。

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