トランプ大統領の『メキシコの壁』が話題となっていますが、人生を振り返ると様々な壁があります。まず学生時代の勉強や部活での壁があり、高校受験や大学受験での壁があります。その後は就職活動という大きな壁があり、そこを乗り越えたと思ったら出世競争という壁が存在します。今は私の年代とは少し異なり、出世にはあまり興味のない人が多少増えたようですが、一種避けて通ることが難しい壁として現存しています。

   さて私達が教えている子供達も、いまこの第一、第二洗礼を受けている真っ最中です。受験は誰でも経験していますが、ほとんどの人がもっと勉強していたらという後悔を抱いているはずです。ですから、そういう想いを少しでもさせぬために尽力しています。

   しかし、個人的意見を言わせていただければ、人間が成長していく不可欠な過程の一つとして、壁と後悔があると思っています。人は後悔の悔しさがあるから同じ失敗を繰り返さないよう努力するのであり、また立ちはだかる大きな壁があるからこそ、そこに挑む気持ちが強くなり、結果的に自分の成長につながるのではないでしょうか。少なくとも自分はその路線を歩んで成長してきたと自負しています。壁にどう立ち向かうか、また打ち勝っていけるかは人それぞれでしょうが、その結果がその後の人生に大きく結びついていくと思っています。