銭湯

 子供の頃はお風呂がある家は少なかったので、銭湯がその代りをしていました。家族で行くのでいつも人でいっぱいだったという記憶があります。番台にはオジサンかオバサンが座っていて、壁には東映や日活の映画ポスターが貼ってあり、衣服を入れる籠が積み上げられ、当時冷房はないので扇風機が回っている風景が今でも脳裏に鮮やかによみがえります。その昔ながらの銭湯は時代とともに消えていき、残念ながら現在はほとんど残っていません。3年ほど前に上映された『テルマエロマネ』での銭湯のシーンは、まさに当時の情景を色濃く描いていたのでとても懐かしく感じました。私はお風呂好きで銭湯も好きです。月に3,4回は今流行のスーパー銭湯に行きます。昔ながらの情景はありませんが、自宅の風呂にはない解放感が好きなのでしょう。

 ところで外国でも日本ブームの一環なのか、中国などでス-パー銭湯が開業されています。昨年タイのバンコクに行った際、日本資本のスーパー銭湯が開業してたので行ってきました。お客は日本人だけではなく韓国人やタイ人も多く、なかには西洋人の方も湯船に浸かっていたのには驚きました。銭湯も国際的になったのかも?