水の事故

  GWやお盆の際に流れる痛ましいニュースの一つに水の事故があります。一昨日に大分県であった75歳の医師による少年救出のニュースには感動しましたが、昨日は同じ県内の立ち入り禁止のため池で釣りをしていた18歳の若者が誤って転落し、それを助けようとして飛び込んだ23歳の若者もおぼれて2人とも水死するという事故がありました。一般的におぼれている人を救出に飛び込むのは非常に危険な行為とされています。というのはおぼれている人は夢中でしがみついてくるため、その結果救出する側も泳げなくなり両方ともおぼれてしまうのです。一昨日はおぼれているのが子供でしたから、しがみついてきても何とかなったのかもしれませんが、水連の達者な人でも救出するのは容易ではありません。私もダイビングの免許を取得しており泳ぐことにはかなり自信がありますが、おぼれている人を救助することはできません。上述のほかに身に着けている衣服や靴が力量をかなり下げますし、流れがあったり藻などが生えていたらさらに泳ぎが困難になるからです。ただおぼれている人を目の前にしたら正義感が先に立ち、危険を承知で飛び込む方が出てくることは分かります。しかし飛び込むことはせずに即座に救急の通報をする。または衣服を縛って即席のロープ代わりとして被害者につかむよう促すなど冷静な対応をお願いするばかりです。

    お亡くなりになったお二人のご冥福をお祈りいたします。