字の巧拙

  塾講師という職業柄、字を書くことが人よりとても多いです。チョークを使った板書がほとんどですが、葉書きや礼状などを書く機会も少なくありません。その際はできる限り毛筆を使用して書いています。恥ずかしながら人から達筆とよく言われますが、自分では「下手ではないが、それほどうまくもない」と思っています。ただ中学生の時に自分の癖字が嫌で、それを矯正するためにペン習字を自分のお小遣いで半年ほど学んだことはあります。大人になり色々な人の字を見ていますが、様々な特徴があるということと、字の巧拙を気にしない人が少なくないことに少々驚いています。特に自分より若い人にそのような人が多いです。また残念なことに上手な方が少ないです。『字は体を表す』と言われます。私はかなり当たっていると思いますが、字が大雑把な人はこの言葉を認めたがらない人が多いようです。まあ字が上手くて損をすることはあり得ませんので、子供達には字が下手だと大人になって損をする。今から丁寧に書くことを習慣づけることが大切と常日頃から指導しています。