72回目の終戦の日

 終戦の日が72回目を迎え、この1年間でまた多くの戦争体験者が鬼籍に入られました。学徒出陣をされた方は90歳以上、戦争体験を鮮明に記憶されている方でも80歳前後となり、高齢化がますます進んでいます。今や私も含め祖父母が戦争を知らないという世代が主流となりつつあります。明治・大正生まれの方々はそう遠くない日に旅立たれ、30年もすると戦争を知らない世代ばかりになることでしょう。時の流れの中では致し方のないことではありますが、子供の頃に見た片方の手足がなく、復員服を着て軍帽をかぶりハモニカをふきながら立っていた方(おそらく物乞いをされていたのでしょうが)の姿が強烈に脳裏に残っていて、この時期になると昨日のことのように思い出されます。日本だけではなく、世界でも平和な世の中となることを強く願わずにはいられません。