政党政治と野合

 出来立ての政党に野党第一党が合流するという珍時で一色の政界です。「政党とは同じ政策や主張、政治目的を持つ者たちにより組織され、その実現を目指す団体」と中3社会の授業でちょうど教えたばかりですが、主義主張の異なる者たちが集まる姿はこの定義を根底から崩しています。今回の『野合』ともいえる某政党の事実上の解党には呆れてしまいました。先達たちが築き上げてきた『政党政治』をどう考えているのでしょうか。多額の国税を使用しているにも関わらず、あまりに国民に対する責任を放棄していると感じます。「選挙>国民」の図式しか頭にないのでしょう。選挙に勝つためなら方法論にはこだわらないでは国民の政治不信が益々増大するであろうことを懸念します。高校英語の英作文でも「The number of people who are indifferent to politics is increasing.」(政治に無関心な人々の数が増えている) を教えたばかりで、偶然とはいえタイミングが良すぎるのと、生徒に政党の定義に関して現状は違うのではと質問されたら(まずないでしょうが)、と余計なことを考えてしまいます。