差別と区別

 教育の場に40年近く携わっていて最近とみに感じることは、誤った「平等思想」や「競争=悪徳思考」が教育現場を蝕んでいるため、その結果大人になった時、大人の世界は「競争社会」であり「平等思想」などありませんから、そこになじめず離職してしまったり、精神的疾患にかかったり引きこもりになる等に繋がっている気がしてなりません。これは学校教育が『差別と区別』の違いを正しく認識していないからです。勉強でも部活でもしっかりと取り組む生徒とそうでない生徒を区別もせず平等に扱うこと自体差別だと考えます。大人社会で成績優秀者とやる気がなく成績の悪い社員を同等に扱うでしょうか?賞与や給与は同じでしょうか?『差別と区別』は全く別であるはずです。子供たちに競争を忌避させ、何でも平等が正しいと教える。このような歪んだ教育を受けた人がどんどん増えると日本はどうなっていくのでしょうか。不安を覚えずにはいられません。