自利と利他

 若くて未熟な頃は『利他』という言葉を知れませんでした。それだけ『自利 』 の世界にどっぷりと使っていたのでしょうね。確かに他人のことまで考える精神的な強さや大人としての成熟さを持ち合わせていませんでした。いわゆる自己中というやつで「まず自分が自分が…」 と全て自分本位で自分に良い解釈しかしない思考回路だったのでしょう。失敗は他人や時流のせいにし、決して自己批判をしない。たとえしたとしても口先だけで本音では全て周りのせいにする。未熟な20代はいた仕方のないことかもしれませんが、30代後半や40代になっても全く変わらない人が少なくないように思えます。また50代や60代でもそのような人をよく見かけます。とても残念です。世間はそのような人を決して認めませんし、成功も大成もしません。そして同じような失敗を繰り返していく。それでは一度しかない人生がつまらなくなってしまうのではないでしょうか。みなさんも是非『利他 』 の心を持って行動してください。どんな小さなことでもいいから、他人のために自分を犠牲にした行動を 「心から喜んで 」 とり、そしてそれが少しでも習慣化したら大袈裟ではなく本当に人生は変わります。「 人は心が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば運命が変わる 」 という有名な言葉がありますが、本当だと信じています。私は運命まで変わったかどうかは分かりませんが、『利他 』 を知って心より実践することで行動や習慣が変わり、人格まで変わったと感じています。30代後半から多くの教えや学びを受け、それを実践してきたことで人生が大きく変わりました。また数多くの友達もできました。本当に感謝です。これからも 『 利他 』 の心を持ち、常に実践できるよう精進します。