潔さと嫌らしさ

 若干20歳の日大選手が実名で自分の行為に至る経緯を公表し謝罪した『潔さ』に、感銘を受けた人も多いと思います。自分たちの失態を素直に認めず、曖昧な表現でごまかす大人たちとは大きな違いです。今後日大や監督・コーチたちが白を切るのか認めて謝罪するのか、こうご期待というところでしょうか。しかし反省して謝罪している20歳の若者に対するマスコミの質問には半ば呆れてしまいました。特に後半の質問は監督やコーチに対して否定的な言動を引き出そうとする『嫌らしさ』が前面に出ていました。同じような質問を繰り返したり、「もし…したとしたら」など意味のない前提をして質問をするなど、記事として美味しい言動を何とかして言わせたい、そんな意図が見え見えでした。本当に情けない大人たちです。でも若者は一切監督やコーチのせいにはしませんでしたので、とても救われた思いがしました。最低な質問者たちとはまさに対極ですね。