母からの手紙

 昨日埼玉の施設に預けている母から手紙が届きました。毎回「ボケがひどい」と綴ってきます。母の施設はなかなか入所できない特別養護施設ですが、要介護2以下の方々を対象とした施設のため、自分の部屋と食堂・トイレ以外の場所には移動できません。ドアにはカギがかかっています。また携帯電話も持つことができません。監禁状態のようですが、要介護2とは自分で食事や排泄も困難で日常生活のほぼ全てを依存する人です。つまり監禁状態というより動けなく、自分では何もできない人という定義ですから、万が一でも監視下の外に置くことはできないのでしょう。母は入所当時は容態が悪かったため要介護2の判定をもらったのですが、その後回復し食事や排泄は自分でできるようになっています。元々ボケてはおらず、骨粗鬆症のため腰の骨が圧迫骨折し、膝や足の骨ももろくなり、歩行や起床が困難なだけでした。頭がしっかりしている分、今の環境はすることがなく辛いとこぼしています。めったにない休日には訪ねるようにしているのですが、会った時と帰る時に泣かれるのがとても嫌です。でも顔を見せることが親孝行ですし、会いに来てほしいという手紙だと感じています。