割れ鍋に綴じ蓋

 好奇心が強く、せっかちで何事も早目早目に行わないと気が済まない私ですが、妻は真逆です。好奇心は限られたものにしか向かず、行動も良い言い方をすれば慎重ですが、悪い言い方をすれば愚鈍です。一方人にものを尋ねたり、頼んだりするのが大嫌いな私に対して、妻は何とも思わず相手が外人であっても、英語をほとんど話せないのにもかかわらず平気で尋ねていきます。家計など経済状況は私が把握していて妻は何もわからないのに対して、家の中のことは妻が主体で私は自分のもの以外はどこに何があるのか全くわかりません。でも面白いもので上手く歯車がかみ合っていて、まさに 『割れ鍋に綴じ蓋 』 です。お互い年輪を重ねましたが、今後もこの関係がどちらかが鬼籍に入るまで続いてほしいと願っています。