上から目線

 自分は好きな言葉ではないのでめったに使いませんが、最近この言葉を様々な媒体で目にしたり、耳にします。確かに当てはまる時もあるかもしれませんが、人の意見を素直に聞けなくなっている昨今の風潮を表している言葉だと感じています。自分中心の視点が多い人は、自分のことは棚に置いて他人の意見や忠告を「余計なことだ」とか、「偉そうに」と遮断しがちです。相手が自分のことを考えての発言であっても、そこに気づこうとしません。未成熟な人によく見られます。学校教育の影響なのでしょう。最近このような大人が多くなったように思います。こう綴るとそれこそ 『 上から目線 』 だと言われそうですが、60年近く人生を過ごしてきて、それなりに評価いただいていても、私はまだまだ未熟な人間だと自覚していますから、人の意見や忠告には頭を垂れて聞くことができます。『上から目線』で話すなと考えず、他人の声に耳を傾けるくらいの心の余裕を持ちたいものですね。