目に青葉山ほととぎす初鰹

 薫風が吹く良い季節になりました。気温的には一番好きな時期です。また陽が長く、早起きが苦にならない季節でもあります。山口素堂の作ですが、この句により『初鰹』が一躍有名になったそうです。個人的には「戻り鰹」の方が脂がのって美味しいと感じるのですが、江戸っ子たちには初夏に出回る『初鰹』を食べるのが粋な証だったのでしょう。当時は極めて高価で「まな板に小判一枚初鰹」とか「女房子供を質に置いてでも食え」と言われるほどの人気だったとか。いやはやすごいものですね。