当事者意識の欠如Ⅰ

 ここ数年人員不足が続き、なかなか補充ができない状況でしたが、このコロナ禍で有効求人倍率が一倍を切る買い手市場に変化してきたことから、大手求人サイトに登録すると十数人の応募が来て、この2ヶ月でそのうち3人を採用しました。最初の一人は大手塾経験者であリ、28歳と若かったため採用しました。経験者ということの先入観と模擬授業を通して問題ないと報告があったのが採用理由です。ところが、授業を受けた生徒達から肝心の授業がとても分かりにくいとの苦情が多々出ました。そこで急遽私も参加して模擬授業をさせたところ、報告通りで最悪な授業でした。至急改善点を伝え毎日模擬授業を続けましたが、一向に修正されしません。準備に30分程度しかかけず、指摘された点の修正をしてこないのです。当人には『当事者意識の欠如』が甚だしく、「暖簾に腕押し」状態でした。3か月の試用期間内であり、本人からも辞めたいとの申し出もあったことから辞めてもらいました。人員不足で背に腹は代えられぬ状態であったとはいえ、このようなスタッフを採用したのは私のミスです。二度と繰り返すことのないよう心に深く刻みました。ただ残りの二人は未経験者ですが、真面目な人材なので時間をかけて育てるつもりです。