私の教師像 ①

 本格的に教師の仕事に就いて今年で41年目になります。今振り返れば若い頃はただ元気で、歳の近い子供たちと楽しく戯れていただけの存在でした。当時は21歳になる1970年。生徒に好かれ『お兄ちゃん』としての存在が心地よく、教師としての意義や役目を充分果たしたとは言えなかったと思います。21歳になった翌年の公立高校入試で不合格となり目の前で大泣きしている女子生徒に、なすすべを持たない情けない自分がいました。ここが私の教師としての原点です。今回より自分の理想とする教師像についた数回語らせてください。