自分は聞いていない 誰かがやってくれる

 この二つの言葉をどう感じますか?前者はよく耳にしますし、後者はあえて動こうとしない人をよく目にします。「組織のエネルギーを燃焼させるために、この二つの言葉を追放しよう」と言った方がいます。石川播磨島重工業や東芝の社長を歴任して、会社を建て直した元経団連会長の土光敏夫氏です。「火中の栗を拾え」とまでは言いませんが、他のために自ら動く人が少ないように感じます。自分に関係してくることなのに自分事と捉えない姿勢の人が多いのは至極残念です。自分は社内では無論のこと、社外でも様々な役を引き受けているだけに、社内外の人たちの言動にしばしば土光氏の言葉を発したくなります。