自炊の思い出 後編

 一番作ったのは「野菜炒め」です。もやしとキャベツにブタのばら肉をフライパンで炒め、コショウと塩で味付けするという簡単なものでした。ただ材料費が安く、しかも2~3食分の量があるので重宝しました。購入する食材では、もやし、キャベツ、納豆と豆腐、牛乳に食パンとアジの干物が定番で、費用も1000円ほど。1週間はこれで食いつないだものです。米は母が送ってくれたので食費は月に5000円ほどでした。大学の食堂で食べる昼食代を含めても10000円以下で何とかなった記憶があります。自炊に慣れて、アルバイトで懐に少し余裕がある時には、野菜の煮込みやトンカツを作ったこともあります。ところで先日妻が旅行で留守の時に久しぶりに自炊しようと思ったのですが、今は一人分の料理が小分けで、しかも安く売っているので、それで済ませました。便利な世の中になりましたね。今は独身でも自炊は不要なのかもしれません。