人工肛門(ストーマー)

 亡き父が20年間以上癌との闘病期間にお世話になったのが『人工肛門(ストーマー)』です。当時は今ほど防臭や防水機能がすぐれていなかったため、臭いがして人と会うことを控えたり、温泉に行っても浴場には入れなかったり、下着が汚れることもしばしばで本当に辛かったと思います。私はその当時はすでに親元を離れていたので、このような状況をそう目にすることはなかったので助かりましたが、支える母は精神的に大変だったと思います。現在は前述のようなことは少なく、健常者とそう変わらない生活ができるそうですが、負担が大きいことは間違いありません。今日は父の誕生日です。また命日でもあります。今日は墓参りの日と重なっていますので、会社は早退して父と心の中でゆっくりと会話します。