丹前

 今も使用されているかはわかりませんが、子供のころ旭川など極寒の地で暮らしていた際、厚く綿を入れた防寒用の日本式の上着である『丹前』を寝具として使用していました。元々江戸時代に旗本奴や侠客で流行したのが始めです。北海道では寝室の室温が氷点下より下がるほど寒いため、通常の寝具では寒くて眠れないほどでした。羽毛布団などない時代でしたので、綿がたっぷり入った『丹前』と重い布団を併用してました。今年のように寒い冬は懐かしく思い出されます。