識字率に思う我が国の政策

 以前は文盲率とも言い、その当時は文字を読めない人の割合を表していたのですが、今は文字を読める人の割合を識字率として採用しています。19世紀まではヨーロッパを除く多くの国では識字率が低く、植民地化されたアフリカやアジア諸国は、国としての成長を大きく阻害されました。残念ながらこのことは現在も色濃く残っています。幸い我が国は江戸時代の寺子屋の普及や明治維新の学制による義務教育により、識字率が欧米諸国よりも高いという結果をもたらし、それがわが国の繁栄の一因となりました。国の将来を担うのは子供達です。教育こそが国の将来を握るカギですが、今のわが国の現状はどうでしょう。老人に優しい一方で、若者には優しくない国ではないでしょうか。とても憂います。