丑三つ時

 「夏の怪談の定番の言葉で「草木も眠る丑三つ時…」は怪談噺の冒頭に読まれる常套文句です。子供の頃は意味が解らぬまま、ただ怖い印象しかなかった言葉でしたが、高校の古典で時間や邦楽の表し方に干支を使うを教わり、このことだったのかと得心した覚えがあります。今では許されないでしょうが、昔は怪談噺が好きな先生がいて小学校では、雨で暗い日にリクエストすると授業中をつぶして話をしてくれたことを懐かしく思い出します。