知らない人が馬鹿を見る

 ローマの哲学者ソクラテスは「無知の知」と説きましたが、現代は残念ながら「知らない人が馬鹿を見る」時代だと感じます。世の中の仕組みを知らないがために、知っている人に利用される。法律などは典型です。労働問題では労働者側に不利な行為が多々あってもどう対処してよいかわからず諦める。また賃貸借では敷金の不当搾取にあったり、本来不要な部屋のクリーニング代の請求を支払う。民事における不当な契約書は契約自体無効なのに、捺印したからと言われ泣き寝入りする。カードローンの過払い利息もその一つですね。本当にあげればきりがないほどです。全て知っていれば堂々と権利を主張できますが、知らない人の方が圧倒的に多いので、搾取側はこれを利用するのです。現在はこれだけネットが普及していますので、トラブルがあればすぐに調べることをお勧めします。諦めないことが肝要です。