フランスの哲学者パスカルは著書「パンセ」の中で「人間は考える葦である」と書いています。人間は自然界では弱いひと茎の葦のような存在だが、思考という働きを持つため、その存在は無限に等しい強さを持ち偉大であるという意味です。またイソップ物語の中に「樫の木と葦」という話があり、自分の強さを自慢していた樫の木は強風により倒れるが、風に逆らわない葦は無事だったというものです。いずれも弱い存在である「葦」を題材にして、人の取るべき行動や存在意義を述べています。今日で11月も終わり、今年も残りひと月となります。光陰矢の如しですが、一日一日を大切に過ごしたいものです。