虫聞き

 今日は秋分の日です。まだまだ暑い日が続いていますが、田畑や庭先から虫の音が聞こえ、秋を感じるようにもなりました。わが国では奈良時代から虫の音をめでる文化が存在していたようで、万葉集などに虫を詠んだ歌が残っています。平安時代には貴族が、江戸時代になると庶民も虫の音を楽しむようになり、これを「虫聞き」と呼びました。江戸の町では「虫売り」が商売になったというのですから、その人気がわかります。「あれ鈴虫がないている…」と秋の夜長を楽しむのも一興かもしれません。