昔住んだ町⑥ 苫小牧市 後編

 当時は子供が多く、一学年10クラスで450人以上いました。一クラス45人以上いたのですから、今では信じられませんね。中1の頃に知り合ったⅠ君と、彼の紹介で知り合ったM君とは今でも親しく付き合わせていただいており、先月再開したことを綴らせてもらいました。中3の受験期の頃、私も含めて学年でトップ層にいた三人は、道内トップの札幌の公立高校に行きたいという希望を強く持っていましたが、遠距離で学区外受験のため難しい状況に毎日のように嘆いていました。それが自分はたまたま札幌近郊に親戚がいたため、何と二学期より居候・転校して学区内受験ができたのです。友人の二人はそれは無理だったため、地元の高校には行かずに、私立の函館ラ・サール高校を受験して寮生活を始めました。三人とも地元の高校に進学することは容易だったのですが、将来を考えての選択でした。今思い返すと、15歳の子供がよくもそんなことを考えたのだと思います。でも二人の友人がいなかったら、何も考えず地元の高校に進学し、全く別の人生となったと思います。まさに人生の転機ですね。今年8月に、中途で転校した母校を訪ねました。外壁は塗り替えられていましたが、校舎全体はほぼ昔と変わらず、自分が熱心に行っていた生徒会活動の部屋も残っているようで、とても懐かしく感じました。この学校で卒業したかったなあ…。