若手との接し方 後編

 昭和の教育法は「強制と忍耐」ですが、令和では「肯定と承認」が大切で、典型的な例が箱根駅伝です。今年は青山学院大学が大会新記録で総合優勝しました。昭和ではまさに強制と忍耐を最も要求されたアスリートの世界ですが、今は違います。それは監督の声掛けによく表れています。昔は叱咤が多かったのが、今は「いいぞ、そうだそうだ」と前向きな激励へと変化しています。まさに肯定と承認です。またもう一つ大切なことは「答えを最初から教える」ことです。そして模倣させ、結果を出させて自信をつけさせる。そして若手とのコミュニケーションを怠らない。その際自分の武勇伝はご法度で、失敗談を聴かせることが肝要です。面倒だと感じがちですが、時代が変わったことを受け入れないと前には進みません。若者への「迎合ではなく適応」と考えるべきです。辞められては最悪ですから…。