モラルと倫理観の欠如

 今も話題となっているパーティー券売り上げ分のキックバックを支払い報告書に記載しなかった自民党派閥による政治資金規正法違反、BM(ビックモータース)や損保ジャパンの不正、ダイハツの認証試験不正、ジャニーズ事務所による性加害事件、日大アメフトの薬物事件、塾教師による盗撮、首長のパワハラなど、企業や政治家のリーダーによる不祥事が後を絶ちません。これは彼らに「モラルと倫理観のが欠如」しているからで、自利の世界で物事を捉えているからでしょう。自社の利益、自分の利益や欲望を満たすために不正を行う。リーダーたる資格はないと考えます。企業でも役所でも一定の権力の座に就くと慢心し、善悪の判断が分からなくなるのでしょう。特に政治家は不祥事を起こしても、しらを切りとおすか、「記憶にない」ととぼけます。尊敬する稲盛和夫氏はリーダーは「恥を知る」ことが大切だと説きました。まさにその通りです。