偽情報によるコオロギ食の挫折

 2019年に創業した徳島大学発のスタートアップ企業の「グリラス」は30年居わたり徳島大学が積み上げてきたコオロギ研究の知見を土台に食用コオロギの粉末を生産・販売してきました。有望なたんぱく源として昆虫食は話題になっていますが、SNSによる偽情報が拡散し炎上した結果、取引先が離れ、24年11月に破産手続きをせざるえなくなりました。生産に必要な水が少なくて済むほか、温暖化ガスの排出量が少ないなど、環境負荷が低い食料であるだけに残念です。SNSを見ない私にはあまりピンときませんが、炎上する、偽情報に踊らされるという現況には至極遺憾です。もっと他人の情報に影響されない確固たる自分の意見を持つべきだと考えます。