小商圏ビジネス 後編

 後編で紹介する企業は私の故郷北海道でを中心にコンビニ「セイコマート」を展開している『セコマ』です。北海道ではセブンイレブンなど大手を抑えて、高いシェアを占めていますが、セコマは昨日紹介したサンキュードラッグとは異なり、商圏面積が広く人口が少ないエリアでのビジネスを目指しています。「地域があるから会社に存在意義がある」と社長は話し、買い物難民に悩む地域への出店も行っています。このビジネスが成り立つにはサプライチェーン(供給網)を一貫して運営することが不可欠です。1997年から2003年にかけて自社の物流センターを整備し、人口の少ない地域名で商品を配送できるシステムを構築しています。またPB商品が約1000品目あり、たばこを除く売り上げの5割を占めています。また営業時間も24時間営業は全体の15%ほどで、一律ではありません。2社の取り組みは一朝一夕に出来たものではありませんが、視点を変えて見る大切さと地域を重視する素晴らしい姿勢には他の企業も参考にすべきだと考えます。