四国周遊の旅Ⅲ

 四国最終日に愛媛県の伊予西条市の温泉に宿泊した際のことです。日帰り温泉も兼ねた浴場で、地元の方に話しかけられました。常連の方ですが40年前に今治から移住されたそうです。浴場内の様々な音で聞きずらなかでの会話でしたので、半分ほどしか聞き取れませんでしたが、30分以上は話しました。その中でご自身が信仰されていて、1000回以上も詣でている寺があること。そこでもらった?盃に浸した水を毎日飲んでいて、そのおかげで自分も妻もいろいろな病気が治ったことなどを話されていました。ほとんど聞き役でしたが、最後にその盃を複数持っているから、おすそ分けすると言ってくれたのです。わざわざ自宅に戻り、私の宿泊している部屋まで持ってきてくれました。お名前は「オチ」さんと言います。ありがたく頂戴しました。50㎞以上離れた寺と言っていたので、観音寺ではないかと推測し、翌朝一番で訪れると、本堂横に大きな暖簾があり、そこの一番右に『越智一元』とありました。連絡先も聞かず仕舞いのご縁でしたが、自宅でその盃に浸した水を毎日神棚に飾り、自分と妻は1日3回飲用、また父の墓参の際にお墓にかけています。機会を見つけて再訪し、「オチ」さんと水の効用についてお話できればと思っています。