終戦の日にちなみ、「知覧特攻平和会館」の話をします。20年ほど前に一度だけ訪ねたことがあります。入る前からとても不思議な感覚があったことを覚えています。特攻に散った多くの若者が特攻前に両親に書いた手紙を読んだときは涙が止まりませんでした。心の芯から感情が揺さぶらされたのは、この時が初めてです。もしかしたら自分は特攻員の生まれ変わりなのかもしれないとも感じました。お国のために若くして散った彼らのことを思うと、あまりに恵まれすぎているのに、不満ばかりを抱いている今の日本人の状況に嘆息する自分がいます。