最近この馴染みのない概念が注目を集めているのをご存じでしょうか。プレコンとは「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」を指します。すでに英国やオーストラリアなどでは公的保健政策の一環として取り組みが進んでいます。日本では2018年居政府の方針に組み込まれており、さらに2025年5月には、こども家庭庁は5か年計画を策定し、性別を問わず、将来の妊娠や出産を見据えて性や健康に関する正しい知識を身に付けてもらい、生活習慣や受診行動を見直すことで、妊孕性(にんようせい)や健康全般を整えることを目的としています。妊孕性とは妊娠するための力を指します。深刻化する少子高齢化や低出生体重児の割合増加といった課題に対応すべく、政府は企業にもプレコン推進役を期待しています。
