隣国の中国や韓国等でも箸を使いますが、スプーンなども併用するので、我が国のように箸だけで食事をすることが多い国は珍しいようです。和食は「箸で始まり箸で終わる」と言われます。箸の作法は諸説はありますが、弥生時代より供え物をつかむ祭器として神聖なものとされていました。その後二本で一対の現在の形となり、食事と自分の間に箸を横置きするようになります。それは食物に神様が宿ると考えた日本人が、神様と人との間に一線を画するために箸を置いて結界としたとも言われています。現在は箸の作法にはうるさくありませんが、私が子供の頃は亡き父にそれは厳しくしつけられたものです。持ち方から使い方、姿勢から音を立てて噛まない、残すのは許されない、早く食べるなど今では考えられない厳しさでしたが、振り返ると懐かしい思い出ですし、それが今の自分の基礎を作ってくれたと父には感謝しています。
